plastic Kingdom

拗らせおばさんのぼやき

推しを待ち続ける話

色々なジャンルに手を出しているとTwitterって肩身が狭いと感じる事が多々あるのでブログにしました。


よく推し変について考えます。

決して嫌いになったわけではありません。

ただ、やるせない日々を過ごしているのです。


推しを初めて見たのは2012年夏。(もう5年かマジか)

私の大好きな作品の、俗にいう2.5次元舞台でした。

大好きな作品だから観劇しただけであって誰が出演するなんてことは全く気に掛けていませんでした。ブロマイドもパンフレットも、全て愛する「キャラクター」として購入をしていました。


しかし、いざ観劇をしてみたら世界が変わりました。


夢豚としてキャラに求めていたものが全てその板の上にありました。正直なところ顔は全く好みではなかったものの、単純に彼の役作りに、お芝居に惹かれたのです。


当時の私は別ジャンルのオタクとしてかなりの頻度で現場に通っていましたが、勝手が違う世界はまさにドアウェイで距離感や何がOKで何がタブーかが分からず、かなり神経を擦り減らしました。沢山の初めてがありました。それでもフッ軽おばさんの私が、推しの出演イベント全制覇するくらい一気に通い詰めるのはもはや必然でした。板の上でお芝居する彼を見るのも、挙動不審になりながら会話するイベントも、プレゼントを使ってくれてるのを見るのも、彼を通して知った俳優さん達との会話も毎日がすっごい楽しかったです。



そして、始まった夏。

推しが燃えました。


正直なところ、私自身は全くショックは受けませんでした。何故なら彼は芸能人であり、私は彼の芝居に惚れ、プライベートは全く興味関心が無かったからです。

ただ周りは彼の出回ってしまった内容は勿論のこと、公演中に回ってしまう意識の低さを指摘する人も多く、連日ブログでの謝罪コメント要求や誹謗中傷などバッシングの酷さには同情しました。また仲の良かったキャスト達のSNSに写真が上がることも暫くはありませんでした。

思い返せば、この時期からブログ更新が一気に減って不定期になった気がします。

燃えた年の年末に、ファンイベントで彼が初めて謝りました。公演中、公演後も一切その話題には触れなかった彼が、イベントの最後の最後にもう終演時間も押しているというところで、無理矢理時間をつくり、卒業の決まった大千穐楽でも泣かなかった彼の涙を初めて見ました。

もうこれでチャラにしてくれって思いました。



その翌年から今日までの彼の活動は1シリーズと4作品です。多いか少ないかは私の物差しでの判断になってしまいますが、2.5次元舞台が供給過多の飽和状態になっているこのご時世で半年以上ブログ更新もしない、舞台も1年以上出ていない、これはもはや活動しているうちに入らないのでは?別の仕事をしているのでは?と考えても仕方の無いことなのではないでしょうか。どうして、あの時に燃えたのは彼だけじゃないのにって思ってしまう事だってありました。


推し事がないこと、友達同士では笑ってます。それでも私の推しはって話をしてます。沢山想像の話をして笑いました。推し変の話も沢山しました。推しが舞台に出なくても沢山の舞台に行きました。好きな作品が沢山あります。声や顔が好みな俳優は沢山いますし、ファンイベントも少なからず行きました。でも違うんです。2012年の夏に地方を飛び回るくらい熱中していた他ジャンルをあっさり手放してまで、未知の世界に飛び込ませてしまった彼を超える衝撃を他の人に見出せていないのです。


事務所に問い合わせれば一発なのに、それでも私はそれが怖くて、知りたくなくて一歩が踏み出せずにいます。

退所した、それであればいっその事それでいいのです。

その後の私がどうなるかは、その時になってみなくては分かりません。ただ、もう彼を推していた同じ熱量では誰も応援出来ないと思います。


舞台が決まる度に人質だとかこの舞台には出てほしくないだとかを最近よく聞きますが、仕事をしていること自体が幸せな事だと思ってほしい。それでもその舞台に出る事が嫌なら行かなきゃいいし、干した事によって他のファンに劣等感を感じるのであれば自分の精神安定の為に退屈な時間を買えばいい。大抵のことは札束が全て解決してくれるんだから、文句をいう人は推したくても推し事がないことに対する虚しさを一度味わってほしい。こう反発せずにはいられません。



どうか、願わくば彼がまた板の上に立つ事を、そして私の生きている世界線で彼が生きていることだけを祈ります。